ゲートバルブは、その名の通り、板状の弁体(ゲート)が流路を仕切る水門のように上下することで、流路を開閉するバルブです。「仕切弁」とも呼ばれます。
仕組みと特徴:
主な目的は流体を「全開」または「全閉」にすることであり、流量の調整には適していません。
極めて小さい流体抵抗:
全開時、弁体が流路から完全に退避するため、流体の流れを妨げるものがほとんどなく、圧力損失が非常に小さいのが最大のメリットです。
幅広い対応範囲:
大小さまざまなサイズで製作でき、対応できる圧力や温度の範囲も広いため、多くの産業分野で使用されています 。
流量調整には不向き:
中間開度で使用すると、弁体が流体の力で振動し、弁体や弁座を損傷させる原因となるため、流量調整(絞り)運転には使用できません。
プラントの主配管など、流量を調整する必要がなく、圧力損失を避けたいラインの元栓として最適です。


