グローブバルブは、その丸みを帯びた球状(Globe)の弁箱(ボディ)から「玉形弁」とも呼ばれる、代表的なバルブの一つです。
仕組みと特徴:
バルブ内部の流路がS字状になっており、弁体(ディスク)を上下させることで、弁座との間の隙間を調整し、流体の量を精密にコントロールします。
優れた流量調整機能:
弁の開度と流量の関係が比例に近いため、流量を細かく調整する「コントロール(絞り)運転」に非常に適しています 。
高いシール性:
弁体が弁座にしっかりと押し付けられる構造のため、全閉時の締切り性能(シール性)が高いのが特徴です。
大きな圧力損失:
流路がS字に曲がっているため、全開時でも流体抵抗が大きく、圧力損失が大きいというデメリットがあります。
これらの特性から、流量の精密な制御が求められるプラントの制御ラインなどで広く使用されています。


