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禁油処理、禁水処理とはどんなもの?

禁油処理、禁水処理とはどんなもの?

バルブ部品の製作過程、または組立・検査の過程において、表面または内部に
油分や水分が残留する場合があります。

そういったものを嫌う流体や環境下でもご利用いただけるように行う洗浄処理のことを
禁油処理、禁水処理と呼びます。

同じくその処理が施された製品を、禁油(処理)品、禁水(処理)品としています。

また、これら洗浄処理についてはJISによる明確な規程がないため、コンサスでは
自社基準を作成し洗浄処理を行っております。

洗浄処理の区分については下記をご参照ください。

コンサス禁油処理区分.pdf

 クラスⅠクラスⅡクラスⅢ 
処理区分脱脂処理禁油処理禁油処理禁水処理
対象バルブ全てのボールバルブ全てのボールバルブ
CBV,CRV,CBS,CBE,CBA,CBED
CSJ,CSH,CSS,CSM,CST,CBV,CBS,CBE,CBA,CBEDCSJ,CSH,CSS,CSM,CST,CBV,CBS,CBE,CBA,CBED
洗浄形態完成品※1完成品※1部品※2部品※2
洗浄前検査目視目視目視目視
洗浄中性洗剤浸漬
振り洗い
超音波洗浄機
15分x2回
ブラッシング
超音波洗浄機
15分x2回
ブラッシング
超音波洗浄機
15分x2回
ブラッシング
洗浄液中性洗剤フォーミュラG510
水性コロイド洗剤(15%希釈液)
フォーミュラG510
水性コロイド洗剤(15%希釈液)
フォーミュラG510
水性コロイド洗剤(15%希釈液)
リンス水洗または湯洗水洗または湯洗水洗または湯洗水洗または湯洗
乾燥①ドライエア-吹付け(ミストセパレータ)または簡易温風乾燥機ドライエア-吹付け(ミストセパレータ)または簡易温風乾燥機ドライエア-吹付け(ミストセパレータ)または簡易温風乾燥機ドライエア-吹付け(ミストセパレータ)または簡易温風乾燥機
洗浄後
検査①
-ホワイトグローブテスト(完成品)ホワイトグローブテスト(部品)ホワイトグローブテスト(部品)
組立--養生された工具等で組立養生された工具等で組立
圧力検査--負荷流体:ドライエアー(ミストセパレータ)※3
検査流体:純水
負荷流体:N2
※5
乾燥②--ドライエアー吹付け(ミストセパレータ)※4自然乾燥(目視確認)
洗浄後
検査②
--ホワイトグローブテスト(完成品)ホワイトグローブテスト(完成品)
梱包ポリエチレン袋密封ポリエチレン袋密封ポリエチレン袋密封ポリエチレン袋密封
表示なし禁油Ⅱ禁油Ⅲ禁水
備考※1 バルブは完成品を半開状態で洗浄※1 バルブは完成品を半開状態で洗浄※2 バルブは完成品を分解して部品洗浄
※3 OP:圧力検査負荷流体-N2
※4 クラスⅢの圧力検査実施後、ドライエアーを吹付け、充分に水分を除去する。
※2 バルブは完成品を分解して部品洗浄
※5 耐圧試験:外面石鹸水塗布(洗浄後乾燥)
シート漏れ試験:内圧封入後両端流路
1次側N2にて加圧し2次側水中置換し漏洩確認
本洗浄処理区分は、コンサス製バルブに適用するものとし、標準洗浄処理とする。